鉄道模型の規格はゲージにある
鉄道が好きな人の中には、鉄道模型に関心を持つ人が少なくありません。好きな車両の鉄道模型を、自分が作ったジオラマの中で走らせてみたいと考える人もいます。ところで一口に鉄道模型といっても、色々な大きさのものが存在します。具体的にはNゲージやOゲージなど、走らせる線路の幅によって規格が異なっているのです。
日本の鉄道模型ファンが最も好む規格がNゲージといわれています。Nゲージは線路幅が9ミリ、縮尺が1/148~1/160の鉄道模型です。縮尺に幅があるのは国によってサイズが若干異なるからであり、日本では1/150サイズが基準です。ちなみにNゲージのNとは、英語の9(Nine)のことであり線路幅を指しています。
Nゲージシリーズは、日本国内の鉄道模型市場の約8割と圧倒的なシェアを誇ります。さらに鉄道模型の入門シリーズもこの規格で販売されていることが多く、初めはNゲージから揃えるという鉄道模型ファンがとても多いです。
また、イギリスやドイツなど欧米諸国で基準規格となっているのがHOゲージです。
HOゲージは線路幅が16.5ミリ、縮尺が1/87の鉄道模型であり、Nゲージよりサイズが大きいです。HOゲージとは、Oゲージの半分(Half)サイズという意味です。そのOゲージは線路幅が32ミリ、縮尺が1/43・1/45・1/48です。日本の場合、1/45サイズの鉄道模型サイズが主流です。逆にNゲージよりも小さな規格の鉄道模型も存在し、Zゲージと呼ばれるものが該当します。Zゲージは線路幅が9.5ミリ、縮尺が1/220とかなり小さく、1970年代ごろに登場したといわれています。